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  • 執筆者の写真Takahiro Sakai

玉川克室内楽シリーズ Vol.29 栃木県総合文化センター

更新日:2022年12月25日

9月27日に栃木総合文化センターで弦楽三重奏の収録をしてきました。今回で29回目を数えるこのシリーズは、チェロの玉川克さんの出身地である栃木で開催となりました。弦楽四重奏に比べ弦楽三重奏の作品の数は多くありませんが、より透明なハーモニーとヴァイオリン、ヴィオラ、チェロそれぞれの楽器の響きがドラマチックに展開していくのが魅力です。

三人の醸し出す音楽は、安定したテクニックと透明感溢れる響きで、ときに、挑発的なスパイスも感じられ密度の濃い内容でした。とくに中盤にプログラムされたドホナーニの作品は聴く機会が少ないものと思われますが、静と動を織り交ぜたドラマティックな展開が弦楽三重奏の魅力となって会場を満たしていきました。


栃木総合文化センター・サブホールは初めて訪れましたが、一般的なコンサートホールとは違ってユニークな構造でした。響きも普通のホールとはちょっと違います。床は幾つかのブロックに区切られていて独立可動のせり上げが可能になっており、かなり上げることができるとのこと。栃木らしく、迫力のプロレス・ライブも演出できるそうです。通常のコンサートホールにあるようなステージ背面の反響板が無いのですが、広々としたステージ床面が広がって、中央に位置する奏者の響きは上方に放射されてホール全体を満たしていくようなイメージ。ある意味、混濁要素が少なく透明感のあるアンサンブルを演出できるように感じました。照明効果も手伝って広い空間に浮かび上がるような視覚効果も素敵だと思いました。



このプログラムは今後も魅力的な内容でコンサートが予定されています。さらに息の合った三重奏を楽しませてくれることでしょう。今後が楽しみです。

収録した中から一部をご紹介いたします。






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