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  • 執筆者の写真Takahiro Sakai

ピアノ・レコーディング 秩父ミューズパーク音楽堂

更新日:2021年8月21日

10月25日から3日間にかけてピアノのレコーディングをしてきました。収録地は秩父ミューズパーク音楽堂です。

収録地となった秩父ミューズパーク・音楽堂は、秩父の雄大な自然を背景に、はるかギリシャの神殿をイメージした定員600人のホール。クラシックのレコーディングでは有名な場所なので私も楽しみにしていました。ホールのエントランスには、このホールで収録されたCDがずらりとディスプレイされており、レコーディングの歴史を感じることができます。



ホールの響きは、心地よく残響が伸びてレコーディングには最適な音響。音の粒とディテールが濁ることなく綺麗な響きで収録できます。とくに、ホール背面からの音の跳ね返りが耳障りになることなく、細かく拡散されて空間を満たすので、マイクセッティングは苦労がありません。この背面からの音の反射の度合いと質感は、ホール録音をする際のポイントのひとつで、音の粒子が細かく拡散されずに、ダイレクトに反射してくる場所は、コントロールロールが厄介になってきます。演奏者は出音が遅れて耳に届くように聞こえるため、演奏しにくい上、リズム感が取りづらくなってしまいます。また、レコーディングでは、直接音と残響のバランスが取りづらいことに加え、音の濁りの原因になってしまうため、マイクセッティングが難儀になります。秩父ミューズパーク音楽堂は多数のレコーディングで使用されてきた実績があるホールだけに、そうした心配がなくスムーズに音決めができました。



爽やかに晴れ渡った秋の秩父は「Go to」キャンペーンの影響なのか、多くの観光客で溢れていて、ホールスタッフの方もビックリされていました。普段はこんなに人が溢れるようなことはないそうです。都心から離れた収録地での仕事は、ご当地の美味しいものを口にできるのも楽しみの一つです。

今回もこの地に詳しいタカギクラヴィアさんにご案内いただき、地元の方に人気のお蕎麦や、松濤サロンのメニューにもなっているマジョラム・カレー本店、秩父名物の豚みそ丼などを堪能しました。



今回収録した音源は、引き続きレコーディングを行いCDとして発売になる予定です。最終日に2台ピアノのセッションがありましたので、搬入の様子をご紹介します。



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