top of page

府中芸術の森・ウィーンホール(ピアノ&Voice レコーディング)

  • 執筆者の写真: STUDIO 407 酒井崇裕
    STUDIO 407 酒井崇裕
  • 2018年5月16日
  • 読了時間: 3分

更新日:2月13日


5月14日に府中芸術の森劇場・ウィーンホールで、ピアノと声楽の収録をしてきました。この収録も回を重ねてきましたが、今回より南国の鳥と絶景をテーマに新しいシリーズがスタートしました。演奏者である小金井音楽アカデミー学院長の玉木豊先生は、南国の鳥と世界の絶景を集めた写真集に沿って、即興演奏でイメージを創っていきます。演奏を始める前に写真をじっとご覧になり、そのイメージで演奏を始めます。

イメージとなる主な写真集は、ナショナル・グラフィック社から出版されているもので、2004年~2011年にかけてパプアニューギニアで実施された極楽鳥プロジェクトで集められた写真を編纂したものです。生物学者でもあり写真家でもあるティム・レイマンさんと鳥類学者でもあり極楽鳥研究の世界的第一人者であるエドウィン・スコールズさんのお仕事で、見て美しいのはもちろんですが学術的な価値も極めて高い写真の数々です。被写体が鳥ですから、いつシャッター・チャンスが訪れるか分からず、また、生息している地域の気候や地理も人間が足を踏み入れることを拒むような所ですから、シャッターを切る一瞬を得るためのご苦労は想像を絶するものがあったと思います。鳥の生態の知見はもちろんのこと、気候変化や地理、危険を回避する知恵も必要で、まさに命がけで収めた写真だろうと思います。


エドウィン・スコールズ


エドウィン・スコールズ

そんな貴重で美しい写真に感銘された玉木先生は、是非、音楽でイメージを綴りたいとおっしゃって、今回のシリーズがスタートしました。ウィーンホールの残響可変装置の設定もマイク設定も前回と同じにしましたが、今回の改善点は、三点吊り装置に取り付けたメイン・マイクの出力をダイレクトにプリアンプに接続し、ラインレベルで舞台袖まで引き回しました。マイク・レベルの微弱な信号は長い距離の場合ノイズに対してどうしても弱く、とくにホールの場合は、舞台装置や照明装置が近傍にあるため、ノイジーになりがちです。この対策として、マイク直後に信号レベルを上げ、ダイレクトにオーディオ・インターフェイスに結線しました。普通に結線するよりクリーンで鮮度が高い収録ができたと思います。


府中芸術の森劇場・ウィーンホール

玉木先生の演奏と声は、サスティンペダルを踏んだ時に、声とピアノが共鳴して、独特な音場をつくります。加えて、その響きはホール全体に広がっていって、雄大で幻想的な雰囲気を醸し出します。セッティングは、ピアノの大屋根を取り外し、ピアノ上部から放射される音と歌声が融合してホール全体に音が浸透していく音場を捉えるよう工夫しています。


府中芸術の森劇場・ウィーンホールでのピアノレコーディング


府中芸術の森劇場・ウィーンホールでのピアノレコーディング

収録した中から2曲ご紹介します。



 
 
 

コメント


STUDIO 407 Slogan

卓越した技術と深い音楽性を探究されるハイレベルなピアニスト、そしてすべてのクラシック音楽家の皆様へ。 STUDIO 407は、あなたの演奏表現を、単なる記録ではなく、時代を超えて輝きを放つ芸術作品へと昇華させるための専門レコーディングサービスです。​

【私たちの使命】

私たちの使命は、単に音を記録することではありません。 あなたの音楽に宿る魔法、表現に込めた情熱、そして一音一音に注がれる魂のすべてを深く理解し、受け止めること。その尊い響きを、色褪せることのない最高品質の音源として結晶させ、世界中の聴衆のもとへ届けること。それこそが、私たちの存在意義です。

【私たちが提供する、揺るぎない価値】

最高峰のピアノと、理想を追求した音響空間

コンサートグランドピアノの豊潤な響きを、最も繊細なピアニシモの息遣いから情熱的なフォルテのうねりまで演奏のすべてを忠実に、そして艶やかに描き出します。

音楽的対話でビジョンを共有する、専門エンジニア

私たちのエンジニアは、技術者であると同時に、あなたの音楽の第一の聴衆であり、理解者です。クラシック音楽への深い造詣を基にした「音楽的対話」を通じてあなたの音楽的ビジョンを正確に共有し、理想のサウンドを共に創り上げるパートナーとなります。

演奏家のキャリアを支える、多様な録音プラン

​​​​世界に通用するCD・配信音源の制作、国際コンクール提出用の高品位な録音、そして大切なリサイタルの記録まで。あなたのキャリアにおける、いかなる重要な局面においても、最高のクオリティでお応えします。

あなたの才能を、世界が待っています。 さあ、その素晴らしい音楽を、世界に解き放つ次の一歩を踏み出しましょう。

レコーディングに関するご相談や質問など、どんなことでもお気軽にお問い合わせください。あなたの夢を実現するパートナーとして、私たちが共に歩んでまいります。

事業者名

STUDIO 407(スタジオ ヨンマルナナ)

運営統括責任者

酒井 崇裕

所在地

〒221-0063
神奈川県横浜市神奈川区立町23-36-407

電話番号

090-6473-0859

メールアドレス

ozzsakai@gmail.com

URL

https://www.studio407.biz

ピアノラジオ番組:二人の司会者が収録中
  • Youtube
  • Facebook
  • Instagram
  • note_logo
  • X

​© Copyright 2025 STUDIO 407 

bottom of page