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  • 執筆者の写真Takahiro Sakai

X'masレコーディング&告知ビデオの製作

更新日:2021年8月21日


12月25日のクリスマスの日に、このブログでも何回かご紹介しているKohさんのピアノをレコーディングしてきました。収録曲は、スクリャービンの小曲3曲と、即興曲の1曲。即興曲の方は当初から予定していたわけではなかったのですが、告知ビデオの製作に発展。曲から受けるイメージを広げて告知CMにまとめてみました。前々から、演奏会やLiveの集客について、何かお手伝いできるといいなぁ、と漠然と思っていたのですが、キャッチーでインパクトがある曲に刺激されて、一気に作ってみました。フライヤーやテキストベースのSNS投稿とは一味違って、視覚的なインパクト重視で集客につなげることを狙ってみました。

レコーディングの方は、昨年から定期的に少しずつレコーディングしている企画で、Kohさんのオリジナル曲に加え、クラシックの小曲を織り交ぜ、バラエティに富んだピアノ曲を楽しめる内容になってきました。残り予定曲を収録した後、CDリリースするとのことで、今から楽しみです。

今回のスクリャービンは、今の季節にピッタリな冬の情景や澄んだ空気のような心象風景を喚起する素敵な曲です。長年、親友のように連れ添ってきたご自身のピアノで収録したいとのことで、ご自宅でのレコーディングとなりました。ご自身のピアノへの想いや、これまで辿ってきた個人的な時間経過を表現できるよう、いわゆるオーディオ的な良い音を得るというスタンスではなく、通常とはちょっと違ったマイクセッティングを試してみました。

一般的にクラシックのピアノ曲を録音する場合、マイクセッティングはピアノの蓋を開けた延長線上に、ある程度の距離でマイクを配置し、ピアノから放射される打弦、響板、弦、フレーム等、ピアノ全体の響きを捉えようとします。このマイクポジションは、演奏を聴く観客の立場で集音していると言い換えることができます。今回は、これとは逆の発想で、歴史を刻んだ愛用のピアノが奏でる個人的な想いの密度を上げるよう、演奏者が普段聞いているであろうピアノの音を余すところなく収録するよう、マイクの位置を決めました。いわゆるプレイヤーズ・ポジションと言われる位置で、演奏者の背後にマイクをセッティングし、演奏者が聞く立場での集音です。

ステレオ・イメージとピアノ全体の響きのバランスを取るのが難しいのですが、音の干渉を最小限にとどめながら、存在感があるピアノの音になるよう心がけました。臨場感を狙った一般的なピアノ録音とは違って、リアリティと演奏者の存在感が表現できたと思うのですが、お聴きいただければ幸いです。

今回収録した曲は、xcreamで配信中です。サンプルもたっぷり30秒ありますので、ぜひ試聴してみてください。冬にぴったりの曲集です。


◆Alexander Scriabin Preludes Op.11 No.15

穏やかな、別世界の岸辺に流れるようなピアノ前奏曲。

朝焼けにも夕焼けにも似合う一曲です。

100円

Piano:Koh Ohtera  

Engineer:Takahiro Sakai(STUDIO 407)

◆Alexander Scriabin Etudes Op.42 No.5

ロシアの大地、その上を大きな風が渦巻くような、また、北の大地の人々の深いあたたかさも感じるピアノエチュード。

重くではなく深く弾きたいと思い。華やかではなく儚く弾きたいと挑戦した難曲。

100円

Piano:Koh Ohtera  

Engineer:Takahiro Sakai(STUDIO 407)

◆Alexander Scriabin Preludes Op.16 No.3

ダイアモンドダストの煌きを、暖炉であたたまる部屋から窓越しに眺める。

そんな朝を感じるピアノ前奏曲。

あえてテンポを速めて演奏しました。

100円

Piano:Koh Ohtera  

Engineer:Takahiro Sakai(STUDIO 407)

◆KOH improvisation "Lenin's Step"

スクリャービンのピアノ曲をレコーディングした最後に、一筆書きのように、心のままに即興しました。

レーニンの足音が遠くからきこえてくるような・・・・??

100円

Piano:Koh Ohtera  

Engineer:Takahiro Sakai(STUDIO 407)

即興曲で作った、告知CMビデオもご覧いただければ嬉しいです。ご要望がありましたら、演奏会・Live告知CMビデオも承りますのでご相談ください。


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