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メルボルンのアンサンブル・グループ  “Ensemble3”の収録

  • 執筆者の写真: STUDIO 407 酒井崇裕
    STUDIO 407 酒井崇裕
  • 2014年11月26日
  • 読了時間: 3分

更新日:6月10日


11月21日(金)にメルボルンのアンサンブル・グループ “Ensemble3” の来日公演の収録をしてきました。「晩秋の風にのせて」と題されたプログラムはクラシックから映画のテーマ曲、日本で歌い継がれている童謡やポピュラーな現代曲などバラエティに富んだ選曲で、来場した方も秋を感じる楽しいひと時を過ごされたと思います。Ensemble3は、フルート、チェロ、ピアノという編成で、今回のプログラムは編成に合わせて全曲編曲され、管楽器、弦楽器、ピアノと各楽器の質感がコンパクトに凝縮されたユニークな響きが会場に溢れました。

Ensemble3について簡単にご紹介します。

栗田 昌英:フルート

イギリス、スイス、アメリカを経て、1998年よりオーストラリア・メルボルンに住居をかまえ国際的なソリスト活動をしている。栃木県宇都宮市生まれ。1993年東京芸術大学音楽部器楽科に入学。1996年から名門ロンドン王立音楽院で学ぶ。1994年より巨匠サー・ジェームズ・ゴールウェイ氏に師事、スイスでの同氏の国際フルートセミナーに参加、ゴールウェイ氏の数少ない弟子の一人として親しく教えを受ける。2000年のデビュー以降、2枚のCDアルバム、2005年にはナクソスよりCD「バークリー室内楽曲集」をリリース。ゴールウェイ氏譲りのハイエンドの技巧と濃密な音色で高く評価されている。

ジェイミー・ヘイ:チェロ

オーストラリア、クイーンズランド州、ケアンズ出身。1995年、オーストラリア・ブランデンブルグ・オーケストラのチェロ団員となる。その後バロックチェロの勉強のためしばらく休団したのち、2002年より同楽団の首席チェリストとして迎えられた。同年、ニューキャッスル音楽院より、優秀な生徒のみに与えられる、ディーンの勲章を授与。2003年には、バロックチェリストの鈴木秀美氏に師事するため、日本へ短期留学。現在、オーストラリアで最も優れたバロックチェリストとして、卓越したバロック音楽の演奏法、歴史的なリサーチからの解釈など、高い評価を受けている。

三宅 園華:ピアノ

千葉県市川市出身。高校在中にタスマニア島ホバート市のフレンズスクールに交換留学生として渡豪するが、オーストラリアに魅せられ、そのまま現地の高校を卒業し、タスマニア大学音楽部へと進み、同大学院を卒業。1997年「Young Australia」としてABCクラシックラジオ局から抜擢され、高田三郎のプレリュードの演奏が録音・放送される。在学中から、ソロ活動だけでなく、伴奏や室内楽にも力を入れ、数々の演奏家とタスマニア・ビクトリア州の各地で共演。現在は、メルボルンとジロングの学校でピアノ講師を勤めながら、演奏家として精力的な活動をしている。

収録会場は、栃木県総合文化センターのリハーサル室でした。リハーサル室といっても、311m2の広さのメインホール主舞台と同スペースの会場で、小編成の室内楽には最適。本公演でも使用される響きのよい場所でした。フラットで使い勝手のよい場所でしたので、マイクセッティングも制限が少なく、生々しい演奏と豊かな響きを録音することができたと思います。今回の収録は、音声録音と同時にビデオ・シューティングも実施し、演奏の様子を高品位な動画に仕上げる計画ですので今から楽しみです。

当日のプログラムは以下の通りでした。

F.シューベルト / ピアノ3重奏曲 変ロ長調 D.28

F.ショパン / ノクターン14番 嬰ヘ短調 ノクターン5番 嬰へ長調

W.A.モーツァルト / 2重奏 ト長調 K.423よりロンド(第三楽章)

E.モリコーネ / 映画「ロリータ」よりロリータのテーマ

F.クーラウ / フルートソロの為のカプリチオ 第1番 作品10-No,3

中田喜直 / フルートとピアノの為の「日本の秋の歌」

松村崇継 / フルートとピアノのための Earth

F.プーランク / 3重奏曲

~アンコール~

菅野よう子 / 花は咲く

以下、サンプル音源です。


Ensemble3のピアノレコーディング、アンサンブル
 
 
 

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