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現代曲のピアノレコーディング

執筆者の写真: STUDIO 407 酒井崇裕STUDIO 407 酒井崇裕

更新日:2月13日


11月21日に、スタジオスタ ピオティータさんでジョージ・クラムのピアノレコーディングをしてきました。ピアニストは中川 瑞葉さん。現代音楽や室内楽を中心に演奏活動を行っており、2013年にはクラムの曲を収めた「GEORGE CRUMB Makrokosmos,VoL II +」というアルバムもリリースしています。

難解な楽譜と、難易度の高い内部奏法の為、演奏できるピアニストも少ないと言われるジョージ・クラム曲ですが、今回は演奏の様子も伝わるようなアングルでビデオ撮影も行いました。

ジョージ・クラムのピアノ曲は、ソステヌートペダルを使った奏法や、内部演奏時の繊細な響きが大切になってきます。そのため、レコーディングに備えピアノの調整を入念にしていただきました。スタジオピオティータさんのピアノは1931年製で、古いパーツをそのまま使っているため、かなり時間をかけて丁寧に調整していただき感激しました。上質で透明感のあるニューヨーク・スタインウェイの持ち味が存分に発揮できるコンディションになっていました。

レコーディングは夜をテーマとした、深遠で不思議な雰囲気の作品なのですが、セッションは終始なごやかに進み、中川さんもリラックスして演奏に集中できたようです。レコーディングスタジオやホールでのレコーディングとも違い、アーティストさんの息遣いを感じながら近距離でコミュニケーションをとりながら行うレコーディングは、こうしたサロンならでは。音にもその感じが色濃く反映できたと思います。

マイクセッティングは、ペダルを踏んだときの不思議なピアノの響きや、弦をはじいたり擦ったりするときの微かな音も埋もれてしまないように工夫しましたが、弱音の後に突然大きな音が登場する曲もあり、広いダイナミックレンジを破綻しないように収録するのに苦労しました。 全9曲、20数分の大作ですが、各曲ごとにユニークな表情があり、音楽的にもオーディオ的にもとても興味深い収録になったと思います。

その中から2曲をお聴きください。




 
 
 

私たちは、ピアニストはもちろんのこと、あらゆるクラシック音楽家の皆様に向けて、心をこめたレコーディングサービスを提供しています。私たちの使命は、演奏家のみなさまが創造した美しい音楽を、世界に輝かせるお手伝いをすることです。演奏する喜び、音楽が持つ魔法、そして表現する情熱。それらを捉え、最高品質のレコーディングとして永遠に残すために、私たちは日々努力しています。クラシック音楽の世界で、あなたの才能を輝かせる一歩を踏み出しましょう。私たちのチームは、あなたの夢を実現するために全力でサポートします。どんなに小さな想いでも、どんなに大きな夢でも、私たちが共に歩んでいけることを誇りに思います。

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