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  • 執筆者の写真Takahiro Sakai

ブルクミュラー18の練習曲CDレコーディング

更新日:2021年8月21日


4月28日に、昨年の秋から引き続いていたブルクミュラー18の練習曲CDレコーディングをしてきました。ピアニストはミントの森Music Schoolを主宰されている山本実樹子さんです。今回のレコーディングで全18曲が完成し6月中旬にリリースです。現在、「3つの特典付き」のCD先行ご予約を受け付け中です。詳細は以下をご覧ください。

ブルクミュラー18の練習曲CDリリース【特典付き先行ご予約受付中】

山本実樹子さんのプロフィールを簡単にご紹介します。

桐朋女子校等学校音楽科を経て、桐朋学園大学卒業。米国ワシントン州立大学大学院に留学。園田高弘賞ピアノコンクールで優勝。園田高弘賞を受賞。現在は、日本、アジア、ヨーロッパ各地でのリサイタル、ソリストとしてオーケストラとの共演、国内外演奏家との共演、全国各地でのコンクールの審査、多数のCDリリース、絵本の出版、音楽誌への執筆、「フランツ・リスト生誕200年記念企画」として4年連続の本格的な芝居とコンサートのコラボレーションなどの脚本執筆プロデユースの他、「親と子のピアノ名曲コンサート」に400回を超えて出演中、独自のファンタジーワークを取り入れたユニークな指導法が評価され公開セミナー等も増え、幅広く活動中。ピアノを末永博子、井口基成、井口秋子、富本陶、井上直幸、ロビン・マッケイブ、園田高弘の各氏に、室内楽を小林道夫、岩崎淑、三善晃の各氏に、チェンバロとパイプオルガンをキャロル・テリーに師事。ミントの森Music Schoolでは、生後間もなくからのわらべうたベビーマッサージ、生後6ヶ月からのベビーリトミックから、楽しい英才クラス、創造性に富んだ自己表現へとつながるピアノレッスン、大人のための優雅なティータイム付きレクチャーレッスンなどオリジナリティあふれるクラスを運営する一方、全国各地でのコンサートやセミナー、ラジオ番組のパーソナリティを務めるなど、精力的な活動を展開されている音楽家です。

山本さんは朗らかな笑顔が印象的な素敵な方で、レコーディングの際も、細かい気遣いが感じられ、和やかなセッションとなりました。そうしたお人柄なのですが、ひとたびピアノに向かうと、凄まじい集中力で、全ての曲を編集なしの通しで演奏され、OKテイクにしていきました。こうした部分的にやり直しのない一発勝負の演奏は録音する方も真剣勝負。その場限りの緊張感が作品に感じられる内容になりました。

もうひとつ、特筆することとして、このCDはSAUTER 220 OMEGAピアノで全て演奏されたということです。南ドイツ・ウィーン派の流れをくむザウターピアノの響きは明らかに北ドイツのメーカーとは異なります。その特徴である、明るくブリリアントな響きを出すための様々な工夫が施されており、特に音の特性を決定付ける 響鳴板は限りなく薄く、しかも半球状の膨らみ(クラウンといわれる)は、限りなく深く造られています。これは他のピアノと比較しても際立った特徴と言えます。ザウターピアノで収録されたピアノ演奏はとても珍しいので、その意味でも貴重なCDになったと思います。

録音会場の島村楽器・ピアノセレクションセンターにつくと、昨年の秋とは違った位置にピアノが設置されていたため、響きの差異がないようスタッフの方に同じ位置に移動していただき、マイクセッティングをしていきました。前回の音源を事前に確認し、同じ響きになるよう調整していきます。SAUTERの響きは、昨年は少し楽器自体のテンションがある感じだったのですが、今回は伸びやかに歌う感じの響きで、改めて楽器は生きモノなのだなぁと思いました。華やかな香りがする一方、低域のパワーも十分で、多彩なピアノの響きを活かしたブルグミュラーの曲を表現するのに申し分のないものでした。

島村楽器・ピアノセレクションセンターには広いスペースに、国内外のピアノが数多く展示されていますが、録音した場所は、輸入ピアノを集めたエリアで、ピアノの響きを得るのに満足なスペースがありました。やはりピアノは、たっぷり空気の量がある広いスペースで演奏すると、ピアノ本来の響きが発揮されて豊かな音になります。残響も自然で良い感じでした。

島村楽器 ピアノセレクションセンター

SAUTAR Piano

以下、音源サンプルです。Youtubeの動画でご覧ください。

ブルグミュラー18の練習曲Op.109より

「全速力」(すばやい動き)


ピアノ演奏CD録音.jpg


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