江成智美さん 演奏動画収録 ― Sala MASAKA ―
- STUDIO 407 酒井崇裕

- 2025年12月29日
- 読了時間: 2分
江成智美さん@Sala MASAKA
12月22日、横浜・東戸塚にある Sala MASAKA にて、ピアノソロ演奏の動画収録を行いました。演奏はピアニストの江成智美さんです。
江成さんとは、気がつけば4年ほどのお付き合いになります。これまでに J.S.バッハ、ハイドン、ショパンといった作曲家の作品を収録してきました。江成さんは、ご自身の中で取り組む作曲家やテーマを明確に定め、十分に仕上がった段階で記録として動画収録を行う、というスタイルで活動を進めていらっしゃいます。その歩みは一貫していて、とても印象的です。

スクリャービンの《ピアノ・ソナタ第2番》
今回取り組まれたのは、スクリャービンの《ピアノ・ソナタ第2番》。1897年に出版され、作曲者自身によって「幻想ソナタ」と名付けられた作品です。「夜の海の凪と嵐」を象徴するとされるこのソナタは、性格の異なる二つの楽章から成り、その詩的な美しさゆえに近年ますます演奏の機会が増えている作品でもあります。
江成さんは、この曲と日々向き合いながら、じっくりと収録の準備を進めてこられたそうです。幻想的で神秘的な世界観に加え、高度なテクニックも要求される難曲であるため、音符の背後にあるスクリャービン自身の内面にも思いを巡らせながら、丁寧に練習を重ねてきたとのことでした。
ペトロフ・ピアノ
今回使用したピアノはペトロフ。しばしばボヘミアングラスに例えられるその響きは、透明感のある高音域と、特にピアニッシモにおける独特の繊細さが魅力です。チェコ生まれならではの個性を持つこのピアノで、江成さんがどのようなスクリャービンを描くのか、収録前から楽しみにしていました。
当日の収録は、心地よい緊張感を保ちながらも終始和やかな雰囲気の中で進み、予定していた時間いっぱいまで、音楽に集中する密度の高いひとときとなりました。

収録をひとつの「句読点」として
江成さんは音楽大学を卒業後、中学音楽科教諭を経て一般企業に勤めながらピアノに取り組んでいらっしゃいます。テーマと目標を定め、収録をひとつの「句読点」として作品を完成させていく姿勢は、とても健全で素晴らしいと思います。収録は単なる記録にとどまらず、姿見に映すように、自身の演奏を客観的に見つめ直すための大切な手がかりにもなります。
次はどのような作品に挑戦されるのか、今から楽しみです。
それでは、今回収録した演奏をご紹介します。



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