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マンドリンとギター CDレコーディング at Sala MASAKA

  • 執筆者の写真: STUDIO 407 酒井崇裕
    STUDIO 407 酒井崇裕
  • 2019年11月8日
  • 読了時間: 3分

更新日:2月12日


9月13日~14日の2日間にわたって、マンドリンとギター演奏のCDアルバムの収録をしてきました。マンドリンは森 真理さん、ギターは土田 克彦さんで収録地はSala MASAKAさんで行いました。

ご依頼のお話を頂いたのは夏頃で、このアルバム・プロデューサの渋谷ゆう子さん(株式会社ノモス)から、お話を伺ったところ、当初、収録場所は違うホールを想定していたそうですが、現地視察をしたところ、音響的に懸念されることがあり、候補地を変更されたそうです。アコースティック収録の場合、収録地の選択はサウンドキャラクターを決定的にしますので、Sala MASAKAさんを選んだのは渋谷さんの慧眼だったと思います。木の香りがする響きはマンドリンとギターにぴったり。


収録は部屋の響きを活かし楽器のディテールを大切にするセッティングとし、お二人の醸し出す音空間が身近に感じられるような収録を目指しました。収録前の打ち合わせや雑談の中で、どういったサウンドイメージを描いているのかをお聞きしていたので、サウンドチェックもスムーズに進みました。

収録は終始なごやかでリラックスした雰囲気の中、順調に進み予定曲を終了しました。お二人の演奏は時としてレコーディングをしていることを忘れて聞き入ってしまうような素敵な演奏で嬉しくなりました。


Sala MASAKA

Sala MASAKA


STUDIO 407のレコーディングはハイレゾ収録を標準としておりますが、アコースティックな収録にはとても有効だと感じています。ハイレゾというとデジタルのレコーディングフォーマットの話題が多く聞かれますが、私は大元の入力、すなわちマイク入力に注力しています。ハイレゾの大きなデジタルの入れ物に入力するに十分な入力データをマイクから集音するよう心がけています。

ここに示したグラフは、今回収録した音源を示したものですが、楽音の周波数が50KHzを突き抜けていることが認識できます。

マンドリンの音響分析

CDの収録限界周波数は約20KHzですから、倍以上の周波数帯域が集音できていることになります。ここまでの集音ができていれば、ハイレゾフォーマットでレコーディングする本質的な意味があると思います。実際の生楽器が発する音はもっと幅広い周波数を持っていると想像されるので、レコーディング技術がどこまで迫れるのか興味はつきません。


レコーディング終了後、編集した音源についてお二人とやりとりさせて頂く中で、立ち合いでのマスタリングをご提案しました。立ち合いマスタリングは、実際にSTUDIO 407へ足を運んでいただき、音源制作したモニター環境で膝詰めで音源を調整していく作業です。細かい部分の調整や曲間、レベル調整など、音を聞きつつ会話を交わしながら作業を進めることができるので、効率的かつとても有効な作業です。とくにアルバム制作の場合は作品を仕上げる最終工程になりますので、いつも強くお勧めしています。


マスタリング

現在、アルバムのデザインやテキスト校正などを進めていらっしゃるとのことで、リリースの時期は未定ですが、ひと足早く、2曲ご紹介します。







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