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  • 執筆者の写真Takahiro Sakai

吉岡次郎 ライブ配信 ソロ・リサイタル 横浜山手イギリス館

更新日:2021年8月21日

8月5日に横浜山手にあるイギリス館で、吉岡次郎さんのフルート・ソロ・リサイタルの収録をしてきました。リサイタル当日はインスタライブでその様子がリアルタイムで配信されましたが、同時にクオリティの高い動画を収録し、別途有料配信をしたいとのご依頼を主催であるファインミューズ Fine Muse Co., Ltd.様から頂きイギリス館へ向かいました。

横浜山手にはここイギリス館をはじめとし、かつて外国人居留地だった面影が残る西洋館が点在しています。横浜開港の歴史と深くかかわり、重要な館の数々であることは言うまでもないですが、当時の暮らしを伝えつつ、周囲の自然と調和し、四季折々に多彩な表情を見せてくれます。すぐ近くには、港の見える丘公園や外人墓地があり、多くの観光客が訪れる名所となっています。また、ピアノを常設している館もいくつかあり、季節に応じたサロンコンサートも数多く催されています。


横浜山手西洋館


収録会場となったイギリス館もそうした情緒豊かな会場のひとつ。この日に組まれたプログラムはJ.S.バッハで、前半に 組曲2番 二短調 BWV1008、後半にパルティータ イ短調 BWV1013という内容。会場の雰囲気に合った素敵な演奏でした。



マイクセッティングをしつつ部屋の音響を確認。想像していたより上質なサロンの響きが気持ちよく部屋を満たしています。ホールの奥に出窓を配したサンルームがあって、そこに入ってみると、グッと響きが増して聞こえてきます。ホール内は絨毯が敷かれているのですが、サンルームだけ床がタイル張りで、部屋の形状も、半円型になっており、どうやら、この空間がエコーチェンバーみたいな役割を果たしているようでした。かつてここが外人居留の館だったことを思えば、この部屋でサロンコンサートが頻繁に行われていたものと想像され、こういう効果を狙って設計されたのかも知れません。壁や使われている木材も重厚でガッシリ密度があるのは古い建物ならでは。枯れた建築部材は音にストレスがのらずまろやかで、何とも言えない味わいある響きがしました。



収録した動画は現在ファインミューズ Fine Muse Co., Ltd.様のサイトにて有料配信中です。ご興味がありましたら是非ご覧いただければ幸いです。


告知ビデオをご紹介します。



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