7月1日に音楽サロンAria様で録音したピアノが、編集・マスタリングも完了し、素敵なピアノ作品としてCDマスターが出来上がりました。皆が聞き覚えのある懐かしい日本の歌のピアノ・アレンジにした作品です。
ピアニストは岡田裕子さんです。
岡田さんからご連絡を頂いたのはかれこれ1年以上も前の事で、私も記憶の片隅にある程度だったのですが、録音を思い立ってから、ご自身でいろいろリサーチしていたそうです。CDとしてリリースする際、楽曲の著作権やアレンジに関する権利関係、また、CDを生産するプレスやジャケットまわりなど、音源を録音する以外にいろいろ検討しておくことがあり、初めてCDをつくる場合には分からない事だらけかも知れません。岡田さんはそうしたこともクリアにしながら、収録する内容を検討していたようです。録音に関しても、楽曲にあった響きを持つ場所の選択や、ピアノの種類、費用の見積もりなど、一つのCD作品を作り上げるにはいろいろ苦労が多いですね。
収録場所とピアノの選択に関しては、岡田さんとのやり取りでSTUDIO 407から音楽サロンAria様をご提案させていただきました。音楽サロンAria様はオープン当初からお付き合いさせて頂いており、オーナー様の目指す「温もりのあるアットホームなサロン」が今回の作品にピッタリだったと思います。ピアノの状態もオープン当初から熟成が進んで繊細な響きがより美しくなっています。また、レコーディングというちょっと神経質な作業でも、あたたかく迎え入れてくれる雰囲気は、演奏者にとって安心してピアノに向かうことができ、音楽的にもサウンド的にとても好ましい環境と言えます。
レコーディングにおいて、物理的な音の響き方はもちろん重要なのですが、演奏者が心地よく自分の演奏に集中できる環境こそが何よりも大切だと常々思っており、それはハードウェアだけでなく、演奏者の気持ちや心の動きに配慮するよう心がけています。
今回仕上げたCDマスターはプレスされリリースされるとのこと。CDとして出来上がるのが今から楽しみです。
収録した中から2曲ご紹介します。