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執筆者の写真Takahiro Sakai

録音機器を選ぶポイント -成功するはじめての演奏会録音- ②

更新日:2021年8月21日


自前で録音する -録音機器を選ぼうー

デジタル時代になって手軽な価格ながら高音質で録音できる機器が数多く販売されるようになりました。ひと昔前であれば、カセットテープから始まりMDやDATなどのメディアに録音記録することが行われていましたが、今日は機器内蔵のIC、PCや専用レコーダーに内蔵されたハードディスク、コンパクトフラッシュなどに録音する方法が殆どです。ここでは、この形態に絞って大きなカテゴリに分けて説明します。

・ICレコーダー

会議などの様子を記録、語学レッスン、コメント録音や取材に用いられる、いわゆるボイスレコーダーと言われる製品群。コンパクトで扱い易いのが特徴ですが、会話の内容や演奏確認メモなどを記録するためのもので、鑑賞のための録音には不向き。

・音楽用ハンディレコーダー

音楽録音用に開発された製品群。本格的な高性能マイクと様々な機能を備えており、臨場感あふれる高音質・高解像度を売りとしている。適切な録音レベルを設定する機能やオーバーダビング機能、イコライザー機能なども備えているものが多く、使い方しだいで高いクオリティの音楽録音が可能。

・コンパクトメディア・マルチトラックレコーダー

自宅録音やスタジオでのバンドのレコーディングなど、音楽制作の場面を想定した機能が盛り込まれた多重録音が可能な製品群。軽量コンパクトな設計で、気軽に持ち運べる便利さがある。外部マイクや楽器、MIDI音源を接続して使うことを想定しているため、生録音のクオリティは接続するマイクの性能に左右される。マルチマイク(2本以上のマイクを使った録音)をしたい場合は選択の一つとなる。高性能マイクを用いることで高いクオリティの録音が可能。

・フィールドレコーダー

内蔵ハードディスクやコンパクトフラッシュ、SD/SDHCカードに録音する専用レコーダーで、オーディオ・ミキサーを備え、チャンネル数も3ch~8chまでバリエーションがある。内蔵マイクを備えてこれ一台で完結できるものもあるが、高性能なマイクや外部機器を接続してシステムとして使うことを想定している。プロ・レベルのマルチチャンネル録音が可能。

・パソコンを活用したレコーダー

現在の音楽制作の中核として無くてはならない存在で、DTM・DAWシステムと呼ばれます。PC上で動く専用ソフトウェアと音の出入り口となるオーディオインターフェイスを組み合わせて使います。プロの業界標準のオーディオ制作プラットフォームで、使いこなすには高度な知識とノウハウが必要。

・その他(iPhone / iPadを活用した録音)

iPhone / iPadの内蔵マイクで手軽に録音することも可能ですが、iPhone / iPadに取り付けて使う、高品位なステレオコンデンサーマイクが製品化されています。これを使うことによってiPhone/iPadが高性能フィールドレコーダーに変身します。収録した音源は、iOSの豊富なアプリケーション環境を活用して録音・編集・加工ができる上、ソーシャルメディアを通じたネットでの共有など、今後大きな可能性があると思います。

大まかに録音機器の種類について説明しましたが、次に、これを費用、メリット、デメリットでまとめてみます。

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