Takahiro Sakai
2014年6月15日3 分
最終更新: 2021年8月21日
1.録音機器の種類別 価格、メリット、デメリット
ICレコーダー
【価格目安】:4,000~10,000
【メリット】
・価格が安い
・手軽に録音記録ができる
【デメリット】
・音楽の録音に適した音質を得ることは難しい
音楽用ハンディレコーダー
【価格目安】:7,000~45,000
【メリット】
・比較的手に入れやすい価格
・コンパクトで軽量
【デメリット】
・高品位な音楽録音が可能・マイクの選択が限定される
・収録場所の選定や録音ノウハウが必要
・高品位なものは価格が高い
コンパクトメディアMTR
【価格目安】:17,000~70,000
【メリット】
・コンパクトで軽量
・マルチマイク録音が可能
・多機能で音楽制作の環境が充実
【デメリット】
「演奏会の一発録音に限る場合」
・投資費用のバランスが悪い
・用途を絞った場合機能が多すぎる
・比較的高額
フィールド・レコーダー
【価格目安】:30,000~550,000
【メリット】
・本格的な多機能
・高信頼性
・システム拡張性が高い
・高品位なシステム設計が可能
【デメリット】
・周辺機器の導入等、高額な投資になり易い
・使いこなすのに時間がかかる
・コンパクトなシステムを組むのに工夫が必要
DTM・DAWシステム
【価格目安】:システムによる
【メリット】
・求められる録音・制作の機能を全て網羅
・高度な録音・音楽制作が可能
【デメリット】
・拡張性が著しく高い・ソフトや機器に対する専門知識が必要
・ソフトウェアの使い方を習得するのに時間がかかる
・周辺機器やプラグインソフトの導入に費用がかかる
・高額な投資になり易い
iPhone / iPad用ステレオマイク
【価格目安】:2,000~15,000
【メリット】
・手持ちのiPhone/iPadを利用できる
・豊富なアプリ環境
・ネットへの発展性・利便性が高い
【デメリット】
・収録場所の選定や録音ノウハウが必要
・マイクの選択が限定的
以上、自前で録音する場合の機器選択の概要について説明してきました。
2.録音機器を買う前に考えるべきこと
最後に選択にあたって大切なことを記したいと思います。当たり前のことですが、高額な投資をすれば高いクオリティで録音できる環境を手に入れることができますが、それは長期的に考えて本当にそれだけのお金をかける価値があるか?ということを冷静に考えた方が良いと思います。ハイスペックな製品やプロ仕様の製品を購入した場合、ケーブルや小物も含めその後に必要となる周辺機器やマイクロフォンなど、その能力を活かす録音機材は当然高額なものになってきます。また、それらを十二分に使いこなすまでには時間という自己投資が必要になります。つまり、年に数回の演奏会や発表会を録音するのに多額のお金と時間をかけることが有益なのかどうかという事です。自分で録音することが喜びであるというのであれば話は別ですが、クオリティの高い録音を残したいという目的なのであれば、結果的に経験やノウハウを蓄積した、専門業者に依頼した方が質も高く費用も抑えられる場合があるように思います。プロは提供する価値でお金を頂いているので当然と言えばそうなのですが、自分で録音しようとする場合、考えておくべき点だと思います。クオリティは高望みしないが、手軽に安く録音したいという場合であれば、ここに記したことが参考になると思います。いずれにしても楽しく録音するのがいいですね。