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「ピアノ生演奏」vs「ハイレゾ再生」聞き比べ“バトル”体験試聴会

執筆者の写真: STUDIO 407 酒井崇裕STUDIO 407 酒井崇裕

更新日:2月13日


来る2016年7月30日に、体験試聴会イベントを開催することになりました。内容はピアノ生演奏と同時録音したハイレゾ音源の聞き比べを体感していただくというもので、ライブパフォーマンスとオーディオ技術のチャレンジを両方楽しんで頂こうという趣旨です。このイベント開催に至る経緯について少し書いてみようと思います。



今回のイベントを機に、「SKS Lab」というアート&テクノロジーの進化を目指す活動ユニット結成しました。音楽家、オーディオ技術者、レコーディングエンジニアの出会いから生まれる、感性を刺激する実験的かつエキサイティングな活動に取り組んでいきます。その第一弾として、SKS Lab Hi-Res Experiment#1と名付け、「ピアノ生演奏」vs「ハイレゾ再生」聞き比べ“バトル”体験試聴会を開催します。

イベントページ

SKS Lab プロフィール

来場者には、まず、ピアノの生演奏を楽しんで頂き、その後、ハイレゾで同時録音した音源を、S&K Audioのリファレンスシステムで再生し、聞き比べをして頂こうというものです。生演奏と違わないような再生はオーディオ技術究極の夢とも言え、古くは1947年、米RCAのオルソン博士が行ったボストン交響楽団の生演奏とテープによる再生音のすり替え実験が有名です。当時は、ステレオ方式の録音・再生技術が生まれた頃で、その効果を実際のオーケストラの演奏と比較実験し、人々を驚かせました。その後、オーディオ技術、録音技術は大きな技術的発展を歩んでいくわけですが、今日のハイレゾ技術も、大きな飛躍になる可能性を秘めているものと思います。

しかしながら、ハイレゾとそうでないものは明瞭に意識されているとは言い難く、ハイレゾと世間では騒いでいるが、いったい何が違うのか?というのが、一般的な感想だろうと思います。本質的にハイレゾとは、記録するデジタルの入れ物が飛躍的に大きくなり、大量の音声情報を記録できるようになったということを意味するのですが、そのデジタルの箱に入れる録音ソースが旧来型のものを単にフォーマットを変えただけだったり、どこからハイレゾ・フォーマットと言えるかという定義が明瞭に浸透していないということもあり、一般ユーザには分かりづらい状況になっているように感じます。

こうした少し混乱ぎみの状況を見るにつけ、これは、本来のハイレゾを体感して頂くのが一番よいのではないかと思い、生演奏と同時録音したハイレゾ再生をその場で聞いて比較していただくイベントを企画しました。

生演奏とオーディオ技術の戦いですので、エンジニアにとってハードルが高いチャレンジになりますが、録音側も再生側も持てる技術を全てつぎ込んで、生演奏に挑戦しますので、是非、期待していただきたいと思います。ピアノは楽器の中でも、録音・再生が最も難しい楽器と言われており、あえて高く厳しいハードルを選択しました。演奏をして頂くKOHさんも、失敗が許されない一発録りの緊張感の中、本当のライブパフォーマンスとライブレコーディングに挑んでくれるので、音楽的にも非常に興味深い試みになると思います。

言うまでもなく、生に勝るものはないわけですが、ハイレゾ時代の今日に、どこまでオーディオが生に迫ることができるかを体感していただける催しですので、この機会をお見逃しなく!

来場者には当日収録した音源をダウンロードして頂けるチケットもご用意。比較試聴をして頂くだけでなく、技術的な解説と説明も交える予定です。

 
 
 

私たちは、ピアニストはもちろんのこと、あらゆるクラシック音楽家の皆様に向けて、心をこめたレコーディングサービスを提供しています。私たちの使命は、演奏家のみなさまが創造した美しい音楽を、世界に輝かせるお手伝いをすることです。演奏する喜び、音楽が持つ魔法、そして表現する情熱。それらを捉え、最高品質のレコーディングとして永遠に残すために、私たちは日々努力しています。クラシック音楽の世界で、あなたの才能を輝かせる一歩を踏み出しましょう。私たちのチームは、あなたの夢を実現するために全力でサポートします。どんなに小さな想いでも、どんなに大きな夢でも、私たちが共に歩んでいけることを誇りに思います。

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