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ピアノレコーディング 無料録音体験キャンペーン実施のご紹介

執筆者の写真: STUDIO 407 酒井崇裕STUDIO 407 酒井崇裕

更新日:2月13日


夏休みシーズンということもあり、ピアノレコーディング無料録音体験のキャンペーンを実施しました。おかげさまで、ご好評いただき無事終了いたしました。どうもありがとうございました!

今回はご応募いただいた中から、遠方の奈良からお越しいただいた方の録音についてご紹介したいと思います。

ご紹介するのは、ピアニスト・作曲家の榊原明子さんです。

榊原さんは、多数のソロCDを発売、多様なジャンルのミュージシャンのCDへの参加、映画音楽、ラジオやTV番組・CMへの演奏・楽曲提供など、アクティブな音楽活動をされている方です。2005年には、ピアノ・ソロでウクライナでの初海外公演を成功、現地人気テレビ音楽番組にも生出演し「日本から来た妖精ピアニスト」と謳われ、独自の柔らかなタッチや音楽性を高く評価されています。

応募のご連絡を頂いたメールには、これまで数多くのピアノの録音をしてきたが、ピアノの録音は難しく、なかなか納得のいくサウンドにならないため、体験録音をしてみたいと綴られていました。遠く奈良から東京へお越しいただけると伺った時には、ただならぬピアノへの思いを感じました。

上京の都合で録音の日程調整に少し手惑い、普段利用させていただいているピアノ・スタジオを確保できず、初めてとなるスタジオでの録音となりました。ピアノはスタインウェイD-274です。フルコンのスタインウェイに対して、スタジオの広さはかなり狭く、音が飽和してしまっている状況。このあたりはスペースコストが高い都内ゆえ、いた仕方ないとは思うのですが、ちょっとピアノが可哀そうに思いました。榊原さんも弾き始めてすぐに音のコンディションを察知しましたが、置かれている現状に対応するよう選曲とタッチを調整しながら演奏にしていただき、このあたりは、さすがだなぁと思いました。

また、改めて、部屋の重要性を認識しました。十分な空間がないと、低域はブーミーになり、また、高域は綺麗に音が伸びず詰まってしまいます。響きというより初期反射の塊のような残響も厄介です。

そうした状況でしたが、部屋の癖を聞き分け、可能な限り悪い影響がないマイクポジションを探りセッティングを進めました。

一曲録音しプレイバック。榊原さんにも聴いていただき、これで行けそうということになり、本番の録音となりました。狭い空間にエンジニアとピアニストが同居するのは、ちょっと息苦しいと思い、録音レベル設定を完了した後、私は退出し、演奏に集中していただくようにしました。

録音を無事終了し、しばし榊原さんとピアノ談義。ピアニストもいろんな方がいらっしゃって、音質に関してはあまり気にしない方もいれば、とことん音質にこだわる方もいらっしゃる。榊原さんは後者で、とてもサウンド指向の強い方だと思いました。ご自身でピアノの調律の勉強もされているとのことで、ピアノの機構や発音と響きについての理解も深い。ピアノの種類も詳しくご存じで、会話の中でマニアックなメーカーの名前が出てきたりするので、私も嬉しくなってしまいました。録音時のコンプレッサー使用の是非についてもお話していて、耳もすこぶる良い方だと思いました。レコーディング・エンジニアは言うまでもなく音質を扱う仕事ですから、ピアノに限らずサウンド指向の演奏者と出会うと会話が盛り上がります。

そんな榊原さんの織りなす世界は、繊細で空間の広がりを感じるだけでなく時を遡るようなイメージを喚起するような音楽でした。今回録音した一部を以下にご紹介します。12分あまりの即興演奏をされた一部となります。


ピアニスト・作曲家の榊原明子



 
 
 

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