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福島道子さん ピアノレコーディング スタジオ ピオティータ

  • 執筆者の写真: STUDIO 407 酒井崇裕
    STUDIO 407 酒井崇裕
  • 2019年12月16日
  • 読了時間: 3分

更新日:2月12日

12月11日にスタジオ ピオティータさんでピアノレコーディングをしてきました。ピアノストは福島道子さんで、ピアノソロ用にご自身で編曲された曲を収録されました。福島さんとは秋にオリジナル曲のレコーディングでご一緒させて頂きましたが、今回はピアノをかえてレコーディングしてみたいとのことでした。福島さんはご自身の理想とする響きのイメージを明確に持っているタイプの方で、そのイメージを描ける楽器との出会いを楽しまれているご様子でした。レコーディングに入る前に、何か所かのピアノサロンを訪れて、今回の作品を描くのにぴったりのピアノを選んだそうです。実際に楽器が奏でる響きに触発されて、演奏者の心に描いている音楽世界が広がっていくこともあり、演奏者と楽器の対話が良い形で実現できたように思いました。


ピアノレコーディング

スタジオ ピオティータさんは何度もレコーディングさせて頂いておりますが、訪れる度に設備廻りが改善されており、オーナー様の音楽に対する情熱を感じる素敵なサロンです。昨年の収録では、大規模な空調設備を改修した直後でしたが、今回は室内の音響環境を改善するための工夫が随所に施されておりました。サロンのような割と小規模な空間の場合、楽器の直接音と間接音のバランスを取るのが難しくなる場合が多く、また、フラッター、ブーミング、定在波の影響を抑えるのは並大抵ではありません。これら音の物理現象は、ごく簡単に言えば部屋の寸法比と壁面構造、反射率が関係していますが、既に出来上がった部屋を造り直すわけにも行きませんから、音を拡散するためのディフーザーや吸音材などを配置して、部屋の響きを音響的に制御する方法がよく取られます。


ピオティータさんでも、いろいろ試行錯誤されたご様子で、写真の通り、随所に音響改善のアイテムが配置されておりました。これら設置前に収録させて頂いた響きと今回の響きの差異ですが、個人的な印象としては、間接音の影響による音の濁りが減じて、より楽器そのもの響きにフォーカスした音に変化したように感じました。傾向としてレコーディング・スタジオの環境により近づいたという感じで、レコーディングするのにはとてもやりやすい環境になったと思います。木製の大型リフレクターは可動型になっており、場所とリフレクターの角度に自由度が設けられており、レコーディングはもとより、演奏会でもよりよい音響に追い込むことができると思いました。


スタジオ ディフューザー



スタジオ ディフューザー

収録は和やかに進み、計8曲のレコーディングとなりました。福島さんはとてもリラックスして演奏できたご様子で、ヴィンテージのニューヨーク・スタインウェイの深みのある響きに加えて優しいお人柄が感じられるような響きになったと思います。収録した中から2曲ご紹介します。




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