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  • Takahiro Sakai

木村智明さん レコーディング かながわアートホール

最終更新: 6月25日

2月27と28日の2日間で、ピアノのレコーディングをしてきました。収録地は、かながわアートホールでピアニストは木村智明さんです。このプログラムは2017年からスタートし、木村さんがイギリスから来日するタイミングで定期的に音源を収録してきています。


https://www.facebook.com/tomoakikimurapiano/


2月の中旬に木村さんからコロナウィルスの蔓延にともない、今回のレコーディングを取りやめるべきかどうかご心配を頂いていたのですが、録音作業は限定された少数で行うので、関係者さえ衛生の注意を怠らなければ問題ないと判断し、実行することとなりました。

思い返せば、このプログラムはピアノ選定から始まっていろいろな試みをする場でもあり、ピアノの位置やマイクアレンジなど木村さんが理想としている響きに近づくよう毎回新しい試みを継続しています。各セッションの収録音源を聴いていただいた後のフィードバックは何よりのヒントとなりますが、メールでの会話やセッション時の雑談を通じて、木村さんがどんな事を考えているのか、どのような音楽を追求しているのか、そして人となりを知ることを通じて、毎回、そこで得たものをレコーディングに反映してきています。もう3年余りご一緒する時間を共有してきているので、阿吽の呼吸のようなものが生まれてきて、目指す音楽のイメージも明確になってきているように感じています。



それはエンジニアだけでなく、毎回ピアノを準備して頂いているタカギクラヴィアの髙木さんも同じであろうと思います。木村さんはレコーディングに入る前、毎回松濤サロンでレコーディングで使用する同じピアノで練習して録音に臨まれていますが、木村さんの音楽に合わせてピアノの調整をして頂くことはもちろんの事、木村さんのタッチと響きを理解されているので、レコーディング当日には、そのピアニストにとって理想的なコンディションとなったピアノがホールに持ち込まれることになります。ですので、調律アップと同時にすぐさまレコーディングに入ることが出来きるだけでなく、より高いレベルの収録を目指すことができます。



かねてより、ピアノのレコーディングは、ピアニストさんのことを肌感覚として理解しているチームで行うことが理想型と考えていますが、このプログラムはそれを実現できている気がして、とても幸運なことだと思います。加えて、お世話になっている「かながわアートホール」のスタッフの皆さんには、いつも細やかなお気遣いを頂き、この場を借りて感謝申し上げます。



録りためてきている音源は今後編集作業を進めて作品に仕上げる予定ですので、楽しみにお待ちください。