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執筆者の写真Takahiro Sakai

山下有子さんレコーディング 京都コンサートホール・アンサンブルホールムラタ

更新日:5月25日

今年の夏にレコーディングした山下有子(Arico)さんのアルバムが12月20日に発売になります。

山下有子さんは、1999年、辻仁成監督映画「千年旅人」サウンドトラック「kanata」でメジャーデビュー。ヴェネチア映画祭に正式招待もされ、その後、映画やTVドラマなどへの作曲・楽曲提供と並行して、CD「image2」「冷静と情熱のあいだ」他をリリース。現在は、FM放送番組のパーソナリティを務めるなど、音楽の枠に留まらない幅広いアートシーンで活躍されています。

今回リリースされるCDアルバムは、14年ぶりのオリジナルアルバムということで、ファンの皆様が待ち望んでの発売となります。



レコーディングは、京都コンサートホールのアンサンブルホールムラタで、この施設は、山下さんも実際にお会いし、尊敬してやまない磯崎新氏の設計によるもので、京都という街に、西欧起源のクラシック音楽を演奏する空間をつくるという矛盾・対立する構想を課せられました。磯崎氏は対立のまま統合する“困難な統合”というべき視点から設計を行い、この建物物を完成。そして、その“統合”は、音楽が奏される瞬間にのみ顕現するのだそうです。

この憧れの空間でレコーディングすることを決意した山下さんは、事前にこの場所を訪ね、下見準備に時間をかけたそうです。そして、この空間から音楽が溢れ出ることを直感してスケジュールを決めていったそうです。



ピアノは14年前のレコーディングと同様に、タカギクラヴィア株式会社のスタインウェイがホールに持ち込まれました。空間の醸し出す雰囲気と素晴らしいピアノのコンディションと響きがあってか、レコーディングはどんどん進み、時間を経るにつれて山下さんの演奏も冴えて、気が付いてみれば2日間のレコーディングスケジュールが初日でほぼ終了してしまいました。

そのようなわけで、2日目は山下さんのインプロビゼーションを自由に演奏して頂くことになり、ビデオ収録も同時に行う時間としました。山下さんの音楽は、どこか故郷の心象風景を思わせるような繊細な情景を描く作品が多いので、ユニークな構造になっているこのホール独特の照明設備を活かして収録してみました。


現在、アルバム発売に先駆けて、山下さんがパーソナリティを務めているα-STATION(FM京都)で日曜19時〜20時当番組『アリコピータースレストラン』で新曲をお聴き頂いています。スマホとPCのアプリ(radiko)より全国の皆さまにお届けしています(エリア外は有料)。


【Arico Peter’s Restaurant】


アルバムは現在、予約受付中ですので、ご興味を持たれましたら、是非、アクセスしてみてください。



アルバムPVをご紹介します。



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